ランチを堪能した後、訪れましたのは「北野廃寺跡」。
地図を見ていて、どうしても気になってしまったこの場所。
ほとんどなんにも残っていない、という噂ですが訪れてみました。
廃寺跡に到着!
確かに端から端まで見渡せそうなくらい、すっきりとした跡地です。
なんでもこのお寺は、7世紀後半に豪族物部氏の氏寺として建立されたものなのだそう。
早速、廃寺跡を歩いてみました。
ちょっとした階段があったのでそこまで行ってみると、足下に解説がありました。
「塔跡」と書かれています。
ここには、法隆寺五重塔に匹敵するほど大きな塔があったのだそうです。
そして北側に次の解説を発見!そこには「金堂跡」と書かれています。
少し盛り上がっているこの金堂跡。
でもそれ以外は何にもありません。
そしてその次に現れたのは「講堂跡」。
ここには礎石や根石が残されています。
私たちが見てきたこういった「跡」は、南側にある入口から北へ一直線に配置されていました。
このように塔、金堂、講堂が一列に並ぶ伽藍配置(寺院の塔、金堂、講堂、中門、南大門、回廊、鐘楼、経蔵など配置のこと)のことを四天王寺式伽藍というのだそう。
入口近くにある解説の最後の部分には、「矢作川流域に最初に開花した仏教文化の拠点としての役割をはたしたことであろう。」と書かれています。
大陸から仏教が伝わり、徐々に広まって行くその流れをこの廃寺跡から感じることができます。
現在、建物などは残っていないこの廃寺跡ですが、はっきりと残っているこの伽藍配置は、今の私たちにとって身近な仏教浸透の歴史をしっかりと伝えておりました。
廃寺跡を後にして、「近くにこの廃寺跡に関係のある真福寺っていうお寺があるらしい」ということで真福寺に向かってみることに。
一説によりますと、真福寺はこの北野廃寺から移転したとも言われているそうです。
車を走らせまして、もうすぐ真福寺だ!と思っているとその大きさにびっくり。
廃寺跡に関わりがあるとのことだったので、てっきり小さなお寺なのかと思っていたのですが…
小さいどころか山まるごとくらいの規模でした。
とりあえず、仁王門の前でぱちり。
マップから伝わるでしょうか、この大きさ。
真福寺だけでなく、八所神社などもありました。
まったく知識もなく来てしまったのですが、とりあえずお参りをしました。
帰ってから調べたところ、このお寺は聖徳太子建立の46カ寺のひとつにも数えられており、物部真福が聖徳太子に願い出て建立されたそうな。
そういわれると、このお寺、物部真福のお名前が入っていますね。
ところでこの真福寺、本堂の中心にある八角の御堂井戸の水を本尊としているのだそう。
なんでもこの物部真福さんが山中できれいな水が湧き出す泉を発見したそうです。
そこに突如、薬師如来が姿を現し、ここに良い薬があると告げ、泉の中に姿を消したんだそう。
その体験から、真福さんは病に良いとされるこの水を守り伝えたいと思い、寺の建立を願い出たそうです。
それから1400年以上、この水が目と身体に大変良いということから、水の信仰が続いているそうです。
あと、ここは竹膳料理も有名だそうです。
この日はもう夕方で、全体を回ることができず…
うぅ、残念。
今回のお散歩を通して、岡崎の歴史的建造物の多さを改めて実感しました!
最後に参りましたのは、コーヒー専門店「豆蔵」です。
ここにはオカザえもんがプロデュースしたみそ入りカプチーノがあるのだそうです!
早速、注文をしてみました!
見た目は、至って普通のカフェラテです。
ラテアートによってハートの模様も作ってありました。
まずは、一口。
おや?もう一口。
んーっ。さらに一口。
カフェラテの味とは違う。味噌入りだからってみそ汁の感じもない。
甘めのカフェラテの中に、味噌の風味が見え隠れ。
結果。初めての味に最初は少々戸惑いますが、コーヒーと八丁味噌から感じられる酸味と香ばしさが相俟っておいしい!!
ラテの泡の口当たりもよく、最後までおいしくいただきました。
岡崎名物の八丁味噌を使用した「みそコーヒー」。
ぜひ、お試しくださいっ。
ということで、だもんで第6弾は終わります。
残すところあと2回。お楽しみに!
(R.K、M.K)
【各おすすめスポットへのアクセス】
岡崎市北野町字郷裏
*真福寺
岡崎市真福寺町薬師山6
*豆蔵
岡崎市細川町字長根38−4